ただ捨てるのはもったいない! 引越しで出た不用品を処分するコツ
引越しの荷造りをしていると出てくる、不用品。この機会に処分をして、すっきりとした気持ちで新居に移りたいと思いつつ、捨てるにもお金がかかる時代です。ただ捨てるのではなく、有効活用できる道を探しましょう。自分にとっては不用品でも必要としている人がいるかもしれませんし、うまくいけば収入につながることも。この記事で、引越しの際の不用品処分のコツについて解説します。
自治体のサービスを利用する
誰でも手軽に利用できるのが、住んでいる自治体のサービスを利用する方法です。自治体によって提供しているサービスの概要、ごみの分類基準などが異なるため、まずは住んでいる自治体のHPなどを見てみましょう。
サイズの大きなものでなければ、日常のごみとして回収してもらえることがほとんどですし、衣類や雑誌・書籍などは資源ごみとして無料で回収してくれる自治体もあります。
ベッドなどの大型不用品は粗大ごみとして扱われ、この場合は役所への連絡や、手数料が必要ですが、指定された日に指定された通りに出しておけば回収してもらえます。自分で処分場に持ち込めるシステムを導入している自治体もあるので、不用品の大きさによっては回収を依頼しなくてもすむこともありそうです。
ただし、テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などのリサイクル家電は、自治体では回収してくれないので、注意しましょう。また、ごみを出す際、近隣の人に迷惑がかからないように配慮することも大切です。
SNSやサイトを利用してほしい人へ譲る
まだ使える家電製品、衣類や服飾小物などは、SNSで呼びかけたり、無料掲示板などのサイトで告知したりして、「ほしい」と名乗り出た人に譲るという方法もあります。必ず譲渡先が見つかるというわけではありませんが、SNSの情報は拡散を希望すればあっという間に広がりますし、使ってくれる人がいれば、ごみに出さずにすみます。発信してみる意義はあるといってよいでしょう。
気をつけたいのは、マナーです。身近な人に譲るのであればやり取りも簡単ですが、SNSやサイトを通じたやり取りでは、相手の顔が見えないことも多々あります。特に金銭の授受が発生する場合は、注意が必要です。約束は守り、お互いに気持ちよく受け渡しができるように心がけていきましょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
不用品回収を専門としている業者に引き取ってもらうこともできます。自治体のサービスを利用する場合は、自治体が設定する日に合わせなければなりませんが、不用品回収業者は、こちらの都合に合わせて回収してくれますし、自治体では引き取ってもらえないものの回収も可能です。ただし、出張費などの基本料金のほか、回収する品によってはオプション料金が発生することもあるので、利用する前にきちんと確認をしておきましょう。
中には悪質な業者もいて、知らずに依頼をすると高額な料金を請求されるというトラブルも起きているといいます。実績があって信頼でき、料金体系が明確な業者に依頼することが、ポイントです。なお、引越しの荷物を運び出す際に不用品回収をしてくれる引越し業者もあるので、ぜひ検討してみましょう。
専門リサイクルショップや総合リサイクルショップに売却をする
十分に利用価値がある品物であれば、専門リサイクルショップや総合リサイクルショップに持ち込むという方法もあります。売れれば、臨時収入に……。ただし、総合リサイクルショップは品物の価値よりも重量などで値段が決まることもあり、高値はあまり期待できません。あくまでも「捨てるよりは、いい」くらいの感覚で持ち込むことがポイントです。
専門リサイクルショップには、指定したブランド物、着物、高級貴金属などを専門に扱っているお店のほか、指定ブランドはあるものの洋服、服飾小物も含めて扱うなど、店ごとに個性があります。品物を見て査定してくれるため、総合リサイクルショップよりも高値で売れる傾向にあることが特徴といってよいでしょう。ただ、自分では気にならないような傷、ほんの少しの汚れも査定スタッフの目にはマイナスポイントになります。
とにかく大量に処分したいので引き取ってもらえればOKという場合は総合リサイクルショップ、価値をわかってくれるところに売りたいという場合は専門リサイクルショップと、使い分けると効率よく不用品の処分ができそうです。
オークションサイトやフリマアプリを利用する
ごみにするのではなく、商品として人を介さずに売りたいという場合は、オークションサイトやフリマアプリを利用するという方法もあります。フリマでは自分で希望の値段を設定しますが、オークションの場合はせり落としなので、「ほしい」という人が複数いれば、思わぬ金額になることも。どちらも、基本的には自分で写真を撮り、説明書きを添えてアップするだけなので簡単です。ただし、ほしいという人が現れなければ売買は成立しないので、不用品として手元に残ってしまう可能性もあります。
オークションやフリマで気をつけたいのは、やはりマナーです。発送の梱包は丁寧にする、金銭のやり取りは明確にする、約束は守るなど、トラブルが起こらないように心がけていきましょう。
引越しで出てきた不用品には、さまざまな処分方法があります。まずは不用品をざっと分類して、活用できそうなものは買い取ってもらうようにすれば、思わぬ収入になることも。記事を参考にして、すべてをごみとして処分するのではなく、有効な処分方法を検討してみてください。